リーン開発とは、一言で表すとリーンな開発手法のことです。
アジャイルやウォーターフォールのように決まった開発手法を指すのではなく、
決まり事の少ない、抽象度の高い言葉として使われます。
ではリーンとは何でしょうか?
辞書を引いてみると、「贅肉の取れた」「無駄のない」「効率的な」という意味があります。
リーン開発における「リーン」は「無駄のない」「効率的な」という意味での「リーン」です。
つまりリーン開発とは、「開発の過程において、無駄のない開発手法のこと」を指します。
そこから派生して、「リーン・スタートアップ」や「リーンソフトウェア開発手法」「リーンキャンバス」などがうまれました。
コストをできるだけかけず、最低限のサービスやソフトウェアをリリースし、
顧客の反応をみて、改善を繰り返していくやり方。
それがリーン・スタートアップです。
そしてリーン・スタートアップは四段階にステップが分かれています。
自分たちが想定した顧客、その顧客が抱えるニーズ、そのニーズを満たすようなサービスやプロダクトとはなにか?について仮説を立てます。
その仮説をもとに、なるべくコストをかけずにサービスやプロダクトを作成します。
この段階でのサービスやプロダクトをMVP(Minimum viable product)実用最小限の製品
と呼びます。
「構築」の段階で作成した、MVPをアーリーアダプターに実際に使ってもらいます。
アーリーアダプター(Early adopter)とは初期採用者という意味で、自らプロダクトについて興味をもち情報収集をするような、流行に敏感な人を指します。
例えばゲームが発売される際に、先行体験版に申し込むような人たちです。
そしてアーリーアダプターの反応をしっかりと確認します。
「計測」の段階で集めた、アーリーアダプターの反応や意見を元にMVPの改善をします。
「計測」の結果、そもそもの仮説が間違っていた。
そんな場合は仮説自体を変え、それに応じてMVPも作り直す必要があります。
そのことをピボットすると言います。
基本的には、上の「構築」「計測」「学習」の三つの工程を1セットとし、
完成まで何度も繰り返します。
これがリーンスタートアップです。